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外傷

こんにちは、歯科医師のRです。

今回は、外傷についてのお話です。

 

10月に入って、地域によっては運動会が行われたりしているところもあるでしょう。

運動会の練習や、日々の生活で、転んだりぶつかったり予期せぬ外傷が起きたりします。

歯の外傷は、1~2歳と7~8歳のお子様に多くみられます。

外傷は、程度や状態によっていくつかの種類に分けられます。

 

①歯が欠けてしまった(破折)

転んだりぶつかったりして強い衝撃を受けることにより、歯が欠けてしまうことです。

欠けた範囲が小さい場合、痛みなどの症状もなく気が付かない場合もあります。

範囲が大きく、神経に達するような場合、強い痛みや歯ぐきの腫れを生じることもあります。

②歯がグラグラする(動揺・歯根破折)

通常、歯の根は顎の骨に入っています。歯の根の周りには様々な繊維組織があり安定して存在しています。

強い衝撃を受けることで、歯の根の周囲の組織や支える周囲の骨組織にダメージを負ってしまうと、歯自体グラグラしてきます。

また、歯の根自体が破折した場合でも、歯のグラグラを生じてきます。

③歯の位置がずれた、入り込んでしまった(転位・陥入)

乳歯や生えたての永久歯は、しっかり定着していないため、強い衝撃で位置異常を起こしやすいです。

④歯が抜けてしまった(脱落)

歯自体、そのまま抜けてしまった状態です。抜けてしまった歯は、元に戻せる可能性があります。

ただし、抜けてしまった歯の保存状況、受傷からの経過時間によっては予後が悪くなることも。

⑤歯の色が変わった、歯ぐきが腫れた(歯の神経の失活・化膿)

強い衝撃により、歯の中の神経が死んでしまった状態です。その後、細菌感染により化膿した場合、歯ぐきが腫れてくることも。

神経が死ぬと、痛みなどの症状がみられないことが多く、気づかれにくいです。

また症状がすぐに出るとも限らず、受傷後数日後…稀に数か月後に反応が出ることもあります。

 

歯が欠けたり抜けたら…!!

欠けたり抜けた場合、歯の破片は絶対に捨てたりしないでください!

再装着できたり、抜けた穴の中に戻すことも可能なためです。(※条件によります)

完全に抜けてしまった場合、歯の保存液か牛乳に漬けてすぐに当院にお越しください。

その際、絶対に歯の根っこをキレイに洗ったりしないでください。

根っこの周りには「歯根膜」と呼ばれる膜があり、この膜の状態によって、

歯を穴の中に良い状態で戻せるかどうか決まるため、

キレイに洗ったりして歯根膜が残っていなかったり、傷つけてしまうと、元に戻せなくなります。

また、歯根膜は乾燥にすごく弱いです。抜けたらすぐに保存液などに漬けて乾燥させないようにしてください。

また受傷から時間が経てば経つほど、状態が悪化していくため、なるべく早くの受診をお願いいたします。

身近に保存液の準備ができない場合は、口の中に入れて乾燥を防いでください。

 

当院にお越しになられる前に、必ず事前に電話で連絡して下さい。

その際、

いつ受傷したのか

どこで受傷したのか

出血の具合、破折や脱落の有無

をわかる範囲で教えていただき、なるべく早くいらしてください。

 

その他、ご不明な点がありましたら、当院スタッフまでお尋ねください。