唾液の働き
こんにちは、歯科医師のRです
今回は唾液の働きについてのお話です
唾液(=唾)は、1日1~1.5リットルも分泌されるといわれています
口の粘膜を保護したり、お口や歯を守ってくれる唾液に注目してみましょう!
唾液には以下のような機能を有します
1:潤滑・保護作用
⇒お口の中の粘膜や上皮、歯を保護してくれます
細菌を捕捉し、お口の外へ排除する働きもあります
2:緩衝作用
⇒お口の中のpH環境を中和します
それにより食事などで酸性に傾いた環境を整えてくれます
3:消化作用
⇒食物の味物質を溶かし、舌の組織を活性化させ食欲を亢進させます
摂取した食物のエネルギーを吸収する助けもします
4:排泄作用
⇒重金属、アルコールや抗生物質は唾液中に排泄されます
この特性を利用して中毒症の診断にも用いられます
5:汗腺の役割
⇒犬やラットなど汗腺を持っていない動物では、唾液腺が汗腺の役割を持っています
私たち、人間も類似の役割の一部を担っています
6:抗菌作用
⇒唾液を吐き出したりすることで、お口の中の微生物を外へ排除します
また、様々な抗菌因子(殺菌機能や解毒機能、細菌活性抑制機能など)を有し、細菌の活動を抑える働きを持ちます
7:再石灰化作用
⇒酸などで溶かされたりダメージを負った歯の表面を修復する機能です
このように唾液は、私たちの健康に有益な作用をいっぱい持っていることがお分かりいただけると思います
口呼吸しているとお口は乾き、全体に唾液が行き渡らなくなり、このような恩恵が少なくなってしまうのです
普段、日常から鼻がムズムズして鼻でうまく呼吸ができていない方、一度耳鼻科の受診をお勧めします
この季節、花粉なども飛んでおり花粉症を持っている方は、辛い時期なのではないでしょうか
鼻はムズムズしていないけど、テレビを見ていたり何かに集中しているとポカ~ンとお口が開いちゃう方、
夜寝ていると、口が開いちゃっている方、一度当院までご相談ください!
こんどう小児歯科では、口呼吸の改善をはじめ、お子様の健康的なお口づくりに力を入れています
興味をを持ってくださる方、ご連絡お待ちしております