歯ブラシの交換時期
こんにちは、歯科医師のRです。
今回は、歯ブラシの交換時期についてのお話です。
皆さんは、1日何回歯磨きされますか?
朝夜の2回磨く方もいれば、朝昼夜の3回磨く方もいるでしょう。
通常、1日3回磨く場合の歯ブラシの交換目安は1か月といわれています。
歯ブラシに力が入っている場合は、交換期間がもっと短くなる方もいます。
では、どんな状態になったら交換時期と判断したらよいでしょうか。
左の歯ブラシ(毛先がピンと立っている状態)が本来の歯ブラシです。
右の歯ブラシ(毛先が開いちゃっている状態)が交換時期の歯ブラシです。
右のように毛先が開き始めたら、歯ブラシの交換時期の目安となります。
同じ歯ブラシを使い続けたらどうなるのでしょうか。
一番わかりやすいのは、汚れを落とす能力がかなり下がるところです。
新しい歯ブラシの汚れ除去能力を100%とすると、毛先の広がった歯ブラシの汚れ除去能力は62.9%と、
4割も下がったという研究報告があります。(1985年:日本小児歯科学会報告)
そのため、一生懸命磨いても、汚れが落としきれず残ったままの状態になりやすいため、虫歯のリスクも上がってしまいます。
また、毛先の広がった歯ブラシは、毛先の弾力性も無く、歯ぐきを傷つけやすくなります。
さらに、使い古しの歯ブラシは、毎回洗っているといっても少しずつ洗い残した細菌が少しづつ蓄積されていきます。
保管状態にも注意が必要です。
使用後は、毛先についた水気はとってから風通しの良いところで保管してください。
また家族が使用している歯ブラシを同じところで保管している場合は、互いに接触しないように立てて置いてください。
特に洗面所の鏡の裏の収納部分で保管している方、風通しが良くない場合もあるので確認してみてください。
水気が残っていると、最悪カビが生えることも…
毎日お口の中に入れるものなので、清潔に保っていたいですよね!
当院では、数種類の歯ブラシを取り扱っています。
ご希望の方は、受付スタッフまでお申し付けくださいっ!