銀歯って何からできている?
こんにちは、歯科医師のRです。
今回は、銀歯についてのお話です。
治療に来られた時に、「銀歯いれましょうか」と提案されることがあると思います。
銀歯ってどういうものなんでしょうか。
一般的な保険治療で選択される「銀歯」は、名前の通り、銀が主成分ではありますが、実は銀以外の金属も含まれているんです。
金属成分は以下の通りです(※メーカーによって金属の配合率は若干変わります)。
金 12%
銀 約48%
銅 約17%
パラジウム20%
銀歯という名前ですが、金も入っているんです!
上記のように複数の金属が配合された合金なんです。
それぞれの金属の性質や特徴を考えて配合されているんですね。
色が、銀色なので「銀歯」と呼ばれているんです。
この合金は、歯科の保険治療ではよく使われる金属で、様々な金属の詰め物や被せ物に含まれています。
大きな虫歯の治療や、根っこの治療が終わった後に選択されることが多いです。
銀歯自体…良い材料かどうか…
この議論は昔から賛否両論あるんです。
この材料は30年も前から使われている材料ではありますが、金属の色が目立つ点、金属代が高騰している点、
金属アレルギーなどから、最近ではあまり選択されない歯科医院もあります。
丈夫で劣化しにくく、いろんな症例で用いられるので使いやすい金属材料ではあるんですけどね。
ただ最近は白い歯が良いと考えられる人が多くなってきてますし、アレルギーを心配される人も増えてきてますので
金属を使わない治療を希望される傾向があるようです(地域にもよりますが…)。
この金属を使わない方法はないのか!?
もちろん、あります!
今は、硬いプラスティックの白い被せ物や詰め物、セラミックを用いた物など様々あります。
これらは、見た目も良く、綺麗で金属アレルギーの心配もないのですが
多くが自費治療となり治療費が高額になる点、金属に比べると強度が劣り、お口の環境によっては割れてしまう可能性があります。
保険治療でも金属を使わない方法も選択できますが、治療される部位や虫歯の大きさによっては入れられないこともあります。
こんどう小児歯科では、虫歯の大きさや状態をみて、治療方法を選択しています。
保険治療、自費治療との違い
銀歯、白い詰め物や被せ物との違い
治療費の差など
気になるところがありましたら、遠慮なくDrやスタッフまでお尋ねください!
私たちは、インフォームドコンセントを徹底しています。
治療を受けられる患者様が不利益にならないよう、しっかり説明を行い、十分理解して同意を得られてから治療を行います。
治療に対しご不明な点がございましたら、当院スタッフまでお申し付けください。